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2005.09.05

Dear Mr. Burt Bacharach

 先日、大野雄二さんの2枚組アルバム「Yuji Ohno, You&Explosion Band -Made In Y.O.-」が発売になりました。でもって、やっと聴いたのですが、当初、ベスト盤だと思っていたアルバムが、実は新録曲がほとんどで、むしろセルフ・カバー盤と表現するべきですね。私が、特に気に入ったのは、”マリン・エキスプレス”の主題歌と、スペース・コブラのエンディング曲ですね。

 しかし公式サイトの曲の紹介で、”バカラック・マナーによる”とかいう変な形容を発見。まさか”バカラック”さんの名前が、こんなところで出てくるとは、意外や意外。大野雄二さんもバート・バカラックさん、お好きなんでしょうか?、自分の中では、異端のバカラックさんの音楽と、大野雄二さんの音楽が、どうしても結びつかないんですけどね...。

 せっかくだから、”バカラックって誰?”と思われた方のために、ブログのテーマから脱線を承知で、少し長めの解説をしておきましょう。バート・バカラック(Burt Bacharach)さんとは、60-70年代に大活躍した音楽家さんで、今でもご存命です(確か七十いくつか、日本の渡辺宙明さんと歳が近かったはずです)。あの当時の音楽さんとしては、とびっきりの個性派で、その独特の不思議な(奇っ怪な?)メロディに定評があり、日本の歌謡界にも少なからぬ影響を与えたその人です。作品群などについては、日本のHMVのページがよくまとまってますし、検索するとファンサイトが多数ありますので(たとえば、こことかこことか)、ぜひご覧下さい。

 正直に白状しましょう。実は、私もバカラックさん、大好きなんですよ。自分の中では、単なるポピュラー音楽の作曲家というよりは、映画音楽家・映像音楽家という認識が強いですけどね。初期の映画タイトルは、海外作品が多いあたり、音楽センスが時代の先を行き過ぎていたのかもしれません。
 私のお薦めは、代表作と言われる「カジノ・ロワイヤル」でも、「明日に向かって撃て!」でもなく、ミュージカル「プロミセス、プロミセス」のサントラと、映画「失われた地平線」のサントラ(オリジナルのモノクロ映画版ではなく、1973のミュージカル映画版)の2本なんですよ。もちろんマイナー作品であることを百も承知です。けど、どちらも、実に素晴らしい内容で、自信を持ってお勧め出来ます。特に「失われた地平線」の音楽の美しいこと(”世界はまるい”は傑作!)、そしてそのめまいを起こすような不思議なメロディに、最初聴いたとき、すっかりショックを受けてしまって、呆然としてしまったもんです...メロディ(子供のコーラス隊泣かせの難曲揃い)、アレンジといった要素自体もそうだけど、とても70年頃の時代の作品とも思えないセンスが、二重の意味でショックでした。

 でもね~、バカラックさんの音楽は、天才的だと思うけれど、明らかに異端なんですよね。先の2枚、改めて聴き直してみても、シミジミと、そう思います。今にして思うと、私の音楽嗜好に変な偏り(異端好き)があるのは、大昔にバカラックさんあたりに、何か変なものを刷り込まれたせいではないかと思うのですよ(^^;。

 バカラックさんの音楽は、今のアニメの世界で強引に例えるなら、菅野よう子さん的な存在と言えばお分かりいただけるでしょうか?、ベスト盤なども今まで沢山出ているので、図書館の視聴覚資料などでも、大抵1枚は完備されています。興味があれば、ぜひ一度
聴いてみてください。

 イカン!、大野雄二さんから、すっかり脱線してしまった(^^;;。

 追伸
 ところで、最近、アニメの”シュガシュガルーン”が、激しく面白くて、すっかり気に入っているんですが、OP/EDとも、妙にレトロチック。上の文章書いていて、アレンジがバカラックさん風だと、ハッと気がつきました。特にエンディング曲”月の向こうの世界”のアレンジなんて、モロですよ、モロ!、よろしければリンク先で試聴出来ますので、聴いてみてください。そういえば小西康陽さんも、バカラックさんお好きだったとかいう話を、どこかで読んだような気がします。

#しかし元ピチカートファイヴの小西康陽さんが、アニメ音楽やるのは初めてでは?
#そういう意味でも、シュガシュガルーンには、注目しています。

【2005.10.01追記】
ED曲のリンク先を変更しました。

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