« July 2008 | Main | September 2008 »

2008.08.28

2008.08-2008.09 注目盤メモ

 皆さんこんばんは、さて、今月の注目盤、行ってみますか。
--------------------------------------------------------------------------
2008.08.27 Re:Package/初音ミク            VICL-62928 \1,995

2008.09.26 女の子のための『萌えクラシック』      BJCA-0097 \2,500
--------------------------------------------------------------------------
 今回は、8月に1枚、9月に1枚...と、ちょっと寂しい。

 ・「Re:Package」は、ついに出るべくして出たメジャー・アルバム。サービス価格も嬉しい(誰でも買える価格って、やっぱり2000円で、おつりが来る価格だと思います)。試聴用のサイトが、リンク先の右上にありますが、これが重いのなんの。(全部じゃないけど)いくつか試聴した感想は、ボーカルの不自然さを出さないために、皆さん苦労されているようだ、という点。初音ミクさん、楽器としての表現力は、正直、まだまだ発展途上かと思うのですが、今の段階で、既にこれだけ出来るのは、凄いことだと思います。ただし、メーカーの、バージョンアップへの努力も必要ですね。問題は、バージョンアップした場合、声がナチュラルになり表現力は上がったけど、結果「昔の音声合成っぽさが無くなって、寂しい」とかいう意見が、もしかして出てきそう。古いシンセもそうだけど、ノイジーなトーンが、逆に個性があって、面白かったりすることもあるので。

 ・”女の子のための『萌えクラシック』”は、発想が面白いけど、両者が、頭の中で結びつかない。単なる萌えイラスト付きの、クラッシック・コンピ盤なのか、興味津々です。

 以上。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.08.26

2008.08 最近のアニメとニュースの感想

 8月も、すっかり涼しくなって、もう終わりかけているけれど(前月も同じようなことを書いたかな(^^;?)、いつものアニメと、ニュースの感想、いってみますか。


河井英里さん、逝去
 私は、作詞家という認識でした。ARIAシリーズの歌の詩は、良い詩だったと思います。しかし、まだ43歳ですか(若すぎる)。ご冥福をお祈りいたします。


仮想空間サービス:@nifty「ニコッとタウン」9月末にサービス開始
 実質的に、スクエニとの共同プロジェクトのようですが、”何を今さら感”は、とても感じます。確かに、公式ページにあるキャラクターは、日本人好みでイイ感じなんですが、@niftyがコミュニティーサービスに手を染めても、もはや上手く行かないように思うのだが...。


●日経ビジネスonline:今日から始める「敗者復活」~“アンチ天才”のボトムズ流仕事術
 以前に掲載されていて、楽しませてもらった高橋良輔監督へのインタビューですが(前回のインタビューはこちらへ)、第2弾の今回も、やはり面白い。今回は何を語るのか、興味津々です。


音楽配信サービス「mF247」、サービス停止
 業界の大物:丸山茂雄さんのプロジェクトには注目していましたが、”設立の使命は果たした”とは言っても、たった3年で終了とは、早いなあ。配信も含めて、音楽業界は不振なんでしょうか?。


●感想:アニメ「Aria The Origination」****
 TVアニメで、休み中に見れたのは、何とこれ1作のみという哀しい状況です。心が寒くなるような作品が多い中にあり、最後まで暖かいお話だったし、ラストもまさに大団円で、大満足です。


●感想:映画「カンフー・パンダ」***+
 全然期待してなかったんだけど、意外や意外!、これが面白い!。「スカイクロラ」への怒りを鎮めるには、ちょうど良い一本でした。
 主人公は、実は、食拳使いだったんですね。まあ、相変わらず目がチカチカするような派手な動きと、大仰な顔面の演技には、やはり馴染めません。さらに、北京オリンピックに正面からぶつける”あざとさ”には、苦笑を禁じ得ませんが、お話としては良かった。特に話のオチが、気に入りました。主人公がヌンチャクを振り回し(!)、もう少しお笑いのセンスを発揮してくれれば、もっと良かったんだけど...まあ、いいか。

 以上。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.08.21

感想:映画「スカイクロラ」

皆さん、今晩は。更新が、予告どおり、一ヶ月ぶりぐらいに、なってしまいました。

しかし、忙しいとか言いながら、時間を見つけて、映画は見てきました。以下、スカイクロラの個人的レビューです。

最初に、結論から書かせていただくと、劇場を出る際、「なんじゃこりゃ~」と怒りの叫びをあげたくなるような(実際は叫んでません、念のため(^^;)作品でした。大変残念ながら、私は、違和感と嫌悪感しか感じられず、5点満点で、星1つ(*)の”駄作”という感想しかないです。ここ数年で見たアニメ作品の中でも、最低点を付けざるを得ない内容でした。同時期に見た、カンフーパンダの方が、ずっと面白かった(泣)。

 以下、ネタバレを多分に含みます。また、キツイ感想を書いていますので、読みたくない方は、このへんで、ウィンドウを閉じてやってください。

         *            *           *

         *            *           *

         *            *           *

         *            *           *

●作品の紹介、スタッフ、キャスト
公式HP、および、Wikipediaの情報に譲ります。また、期間限定のはずですが、@niftyにも、専用サイトがあります。

●設定・世界観
 SFだということは十分承知していますが、それにしても凄く違和感があります。仮想戦争に様な行為に励むのは、「宇宙戦艦ヤマモトヨーコ」をはじめ、過去にいくつか実績があったので、この点は、特に、変と思わないのです。
 しかし、第二次大戦末期(特に旧ドイツ軍)を意識したかのような世界と、兵器群は、とても違和感があります。理由は、バイオテクノロジーだけ、異様なまでに発達しているくせに、飛行機だけは、いまだにレシプロ機で、しかも機関砲を打ち合っているだけなんて、到底納得できません。
 (その後の戦法を一変させた、ロケット弾、ジェットエンジン、ミサイル、全部大戦末期に実戦投入されていたのに、全部黙殺とは、なぜでしょう?)。しかも戦法は、まるで第1次大戦のような一騎打ちスタイルで、古い古い!。大戦末期には、ヨーロッパ戦線では、通信とレーダーをふんだんに使った、すでに集団戦だったはずですが...。

●キャラクター
 個性的なキャラクターが揃っているのは良いとして、全員、魅力的とは、言いがたい。

 演出意図であることは十分理解していますが、ことさら強調した2Dアニメ的なデザインも、CGの飛行機との質感との落差が大きく、全く馴染めません。いっそ、ゲームみたいなフルCGキャラクターで、良かったのでは?、と思うのですが、古い監督さんの美学が、それを許さなかったのだろうと理解しています。しかし、個人的には、納得できない。
 さらに主人公が、酒、SEX、ドラッグまみれというのは、納得がいかない。この設定は、輸出を意識して、海外ファンの日本アニメに対する、ステレオタイプ的な期待に応えただけなのかもしれません(いまだに、海外では、Animeをキワモノ扱いする風潮は、残っているらしい、冒頭の空中戦で飛び散る血しぶきも、その期待に応える一環なのかも)。が、しかし、私には、嫌悪感しか感じられない。主人公を語るに、こんな物に頼るしか、本当に方法がなかったのでしょうか?、単に刹那的な主人公を描きたいのなら、他にも方法が、あったと思うのだが...。

(ちなみにドラッグなんて出てきたっけ?、と思った方へ釈明。主人公らが、やたらにタバコを吸っているのを見て、私は、最初、「へへぇ、全員、ヘビー・スモーカーという設定なのね」と思っていたのですが、話の中盤ぐらいから、異様な吸いっぷりに対して、そんな言葉では説明が付かず、裏設定を悟りました。つまり、あのタバコは、大麻タバコのような、何らかの麻薬入りのタバコなのではないかと...。実際、古来からベトナム戦に至るまで、軍隊組織では、しばしば便利な道具として使われてきた、輝かしい実績があります)

●作画
 技術的には、見事です、技術的には。ハイライトの空中戦を含めて、私にとって、本作で見るべきは、ここしかありませんでした。CGを使いながらも、レンズ・シミュレーションや、フィルム・シミュレーションを多用して、古臭い感じを演出しているのは良くわかります。
 しかし、正直、全く感心しないのですよ、私は。劇場用の映画なのに、ことさらフィルムの粒状感を強調したザラザラ絵を、(アクセント的に、ほんの一瞬見せるだけなら、ともかく)延々と観客に見せつけることに、いまさら、一体、何の意味があるのか、極めて疑問です。私はこのあたりの画面で、深いため息をついてしまいました。
 (このあたり、言い方は悪いですが、クリエーターの技術的自己満足を垣間見た気分で、大変、嫌悪感(というか、怒り)を覚えました。今さら、延々とfilm grainのシミュレーションなんてしてみたところで、観客は誰も喜びませんよ)

●演技
 主役のパイロットである優一に、加瀬亮さん。その上官の水素(スイト)の役に、アカデミー・ノミネート女優の菊地凛子さんを配置しているものの、声優としての演技力には、やや不安がありました。が、比較的、淡々と進むストーリーと、少ない台詞回しには、意外にも良く合っているように思いました。個人的には、もっと大根声優ぶりを発揮しているかと思ってましたので、まあ満足です。

●音楽
 川井さんの音楽、悪くないです。よく言えば手堅いのですが、悪く言えば、意外感も無い。特別に、サントラを買いたい気持ちにはなれませんでした。

●ストーリー
 この点は、まったくもって0点。「世界を変えるには、自分から変えていかねば」というのが、本作の主張の核心と理解しましたが、その結果が、主人公の無謀な行動というのは、到底納得できない。無敵のライバルに挑戦するなら、たとえ若者でも、緻密な作戦と慎重な行動は必要だろうに。主人公が知性派でも、熱血漢でもない、どちらかというと無気力なパイロットであるのは分かりますが、果たして他に描く方法はなかったのか?、エンドロール後のラストシーンも見ましたけど、私には、何のカタルシスも感じられません。仮に、もし”輪廻”を語りたいなら、こんな安直に語って欲しくないと、怒りすら感じました。

 一方、ティーチャーと呼ばれた相手側の”無敵のエースパイロット”は、とうとう最後まで正体を現さず、フラストレーションばかりが残りました。そもそも、「無敗のエースパイロット」という設定自体が、不可解。どんな腕利きでも、「100戦全勝・0敗・0引き分け」は、絶対あり得ない。”彼は大人だから勝てない”的なセリフがありましたが、これも不可解。現実には、大人を負かすことは、スポーツの世界ですら良くあるし、弟子が師匠に勝ことも、現実には良くあります。”ティーチャー”というあだ名を聞いた瞬間に、私は子供が最終的に大人を倒す話なのか、とも思いましたが、これも違っていました。
 私は、ティーチャーという人物は、ずっと前に戦死したか、あるいは、戦意高揚のため(または、キルドレを製造するため)に、ねつ造した”元から存在しない架空のパイロット”という設定を想像しました。つまり、存在するのは、ティーチャー機というUAVだけ...そう考えると、冒頭の無慈悲な敵機への撃ちっぷりとか、命知らずの神業のような操縦を繰り返す行動も、確かに説明できますね。

●総合的感想:*(5点満点で)
 本作の宣伝がとても上手なのは、感服いたしますが、この内容は一体...orz(以下省略)。本作に対する印象は、かなり悪い。残念であり、とても腹立たしい。仮に本作が、尺の長さが半分の、実験的なOVA として作られていたなら、これほど腹も立たなかったと思います。

 グダグダ書いた、メカや、タバコのようなモノに対する苦言は、どちらかというと、感想の枝葉であり、核心ではありません。仮にそれら全部に目をつぶっても、星一つの感想は、殆ど変わりません。理由は、どうしても好きになれない/納得のいかない点が2つあります。一つは、上記に書いた結末、もう一つ、本作で、嫌だったのは、年寄りの説教臭さというか、(技術的な話ではなく)センスの古さを、感じてしまったことです。そういう話、私は、昔から嫌いなんですよ。
 これほど印象が悪いなら、最初からビデオ待ちにするべきだったと後悔しています。300円ぐらいのお金なら、この内容でも腹も立たない。満足度という意味でも、本作は同時期に見たカンフー・パンダよりも、ずっと劣ります。(アニメクリエーターの間で評判の悪かったと言われている、アップルシード・エクスマキナよりも、本作に対する個人的な印象は、ずっとずっと下です)

 しかし、救いようのない暗澹たる気分になった、実に後味の悪い一本でした。本作は、海外でも配給されるそうですが、どうなんですかね~、この内容で、興行的な成功を狙うのは、"mission impossible"のような気がするが...う~む。

●最後に

 「パトレイバー2 the movie」、「攻殻機動隊」と、押井さんのことを高く買っていたのだけれど、押井さんの作品を見に、劇場に足を運ぶのは、もはや、これを最後にしたいと思います。

 ”押井さん、さようなら、あなたは90年代をリードした、立派なアニメ監督でした”、合掌( ̄|| ̄)。


 以上

[2008.8.25]
検索エンジン経由で、見て下さっている方が奇妙に多いので、言葉の足りなかったところなどを追加し、内容を再編集いたしました。

[2009.4追記]
 ええと、ずっと前に書いた、この記事、DVDも発売後の今も、なぜか参照参照回数が多くて、恐縮しております。期せずして長文になりましたが、いまだに感想は、上記の通りで、本作に対する、感想は、全く変わりません。
 ちょっと気になっていたので、スカイクロラの興業成績が、結果としてどうだったのかを調べてみると、ワーナーブラザーズの目標収益20億円に対して、わずか7億円少々とか(日経トレンディによる数字)。総予算は、非公開ですが(さんざ調べたけど、出てこない)。

 私の推測では、8億円前後(うち、スタジオの実制作費:2億円前後)と考えています。
(根拠は、惨憺たる成績に終わった押井監督の前作:イノセンスの数字からの推測です。イノセンスは、総制作費:20億円、目標収益:50億円に対して、興業成績:10億円でした。)
 この推測がそう遠くないなら、興行成績としては、五分五分。DVD/BDが、たっぷり売れて、やっと一息、といったところでしょうか。

| | Comments (5) | TrackBack (0)

« July 2008 | Main | September 2008 »