感想:TVアニメ フラクタル[2011]/全11話
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【全般的感想:**+(5点満点で)】
作り手さんは、随分と思わせぶりなことを言っていましたが、色々な意味で、残念な作品でありました。
内容は、どっかで聞いたようなネタが、多いですが(洋画からの影響もかなりアリ、サロゲート[実写,2009]とか、アイランド[実写,2005]とか)、設定に関しては、悪くないです。
けど、本作は、構成、演出が、全くよろしくありません。料理に例えると、素材は決して悪くないけど、料理法や、盛りつけ方が、マズいです。”もうちょっと上手く素材を料理できないものかなぁ”と、観てるコチラが、逆にイライラすることも、少なくありませんでした。
以下、個別パートの感想です。
【ストーリー/脚本】***+
確かに、設定は、一生懸命考えた感ありで、悪くはないですよ。単なるシステム管理者のことを、宗教的な味付けで扱うのは、正直、面白いと思いました。
ちなみに、ちょっとした手品(または科学的な子供騙し)を、ことさら有り難い神秘体験のように演出するのは、新興宗教団体の使う、常套手段でありますよ。
しかしながら、11話には、内容を明らかに詰め込みすぎ。想像ながら、このあたりは、もともと、2クール作品として企画され、何かの事情で、1クールに短縮したのかも知れませんけどね。
個人的にベストの1話を選べと言われると、中盤のハイライトである#7の”虚飾の街”を推薦します。サイバーシーンも良かったけど、ナチュラリストすら欺瞞だったという設定には、非常に感心しました。
【音楽】**
可もなく、不可もない。もう少し、作曲家さんの個性を前に出しても良かったように思いますが。
【作画/キャラクター】*+
メカに関しては、宮崎アニメ風と思いましたが、絵のタッチは、宮崎アニメというよりも、懐かしの世界名作劇場を、連想しました。しかしながら、全体の作画レベルは、(大昔の全盛期の名作劇場を知っている人間としては)非常に残念。冴えたシーンがある反面、明らかに×なシーンも多く散見され、作画に安定を欠きました。
その一方で、美術は、最近のテレビアニメにしては、よく頑張っている方かなと思いました。
【演技】****
皆さん、おおむね、良かったと思います。特に、主役であるクレイン役の小林ゆうさんが、素晴らしかった。小林ゆうさんの少年キャラクター、あんなに上手かったか?と、何度か唸りました。
【まとめ】**+
作品の狙いは、決して悪くないと思いましたが、、”構成、演出が、全くよろしくない”の一言に尽きます。本作は、作り手にも迷走や、苦悩があったのかも...という想像はできますが、結果的に面白い作品とは思いませんでした。
もし仮に、原作は、ほぼそのままで、全く違うスタッフが担当し、2クールぐらいのボリュームがあったなら、(誠に失礼ながら)本作、もっと面白いテイストの作品になっていたのではないかと思います。
さて、ヤマカンさん、本作に、「クリエーター生命を賭ける」という意味の宣言をしていましたが、私は、「ヤマカンさんは、いまだ大見得を切れるほどの器の域に、達していない」という感想を持ちました(笑)。まあ、個人的には、ヤマカンさんは、明らかに経営者の方が向いているように思うけど、今回は、ドローゲームということで、引退などしなくても、いいんじゃないでしょうか、”クリエーターとして、永遠に未完成”というのも、一種の個性だと思います(褒めているつもりです、念のため)。
【その他】
それにしても、人間の作ったシステムで、一千年持つシステムというのは、いかに上手い自己修復機能があったとして、正直、想像すらできません。現実世界では、10年も持つかどうか、怪しいというのに...。
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以上。
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